日付は逆になりますが、決算特別委員会での子ども支援局に関する質疑。決算審査では、令和4年度に実施された事業や執行状況だけでなく、関連することも質疑できます。ただ質問するのでなく、表明されていない市の見解を聞き出したり、政策提案をしたりすることで、ゴールまで100歩とすれば、1歩でも2歩でも前に進めるための言質を得ることが議員の仕事だと私は思ってます。
まず、
〇留守家庭児童育成センター(放課後児童健全育成事業)の待機児童対策
この件について、今ほど大きく取り上げられていない頃から取り組んでおり、一般質問で取り上げた結果、整備計画が策定されました。
小学3年生までだった受入れを小学4年生までに拡大することは平成30年代半ばまでに完了する予定だったのですが、4年ぶりに戻ってきて最初にそのことを確認すると、完了していませんでした。
平成30年代半ばは永遠にやってこないからと言われればそれまでですが・・・
話しは戻り、育成センターの待機児童数は昨年度5/1時点で116人。今年度は公式発表されていませんが、更に増加するとのこと。保育所の待機児童数よりも多くなっています。
市は何もしていないわけではなく、今年の3月に全小学校区における新たな整備方針を示しました。すぐに施設を整備できれば良いのですが、限られた財源を育成センターだけに使うことはできません。そのため、全校区整備完了まで数年かけての計画となります。
当時、直近の推計をもとに約半年前に策定されたものですが、すでに推計を超えた利用ニーズがある校区もあります。計画通りに進んでいないことを非難して、具体案も出さずにただ受入れ枠を拡大するようにと言う議員もたまにいましたが、あらゆる手法を提案することが議員の役割だと思ってますので、2点提案しました。
1 夏休みなど学校の長期休業期間の開所
学校が休みの間だけ利用したいニーズはあります。その期間だけ利用できれば良いけど、それができないから年間利用している家庭もあると聞くので、夏休みなどだけ開所できれば、年間利用したい方の受入れ枠を増やすことにつながります。実際に夏休みに受入れを拡大した事例があります。
一番の課題である指導員の確保。保育士不足と言われる中、保育士等の資格を持っている&夏休みだけ働きたい人がいるのか。いたとしてもどうやってその方にアクセスするのか。という課題があります。それについての提案。
課題はいくつがあるが、育成センターを含めた夏休み期間中の子どもの居場所を新たに設けることができないか可能性を探るというような答弁でした。
2 あらゆる整備手法を
これまで育成センターの多くは学校のグラウンドに設置されていました。学校の敷地内にあることで、下校後に行きやすいというメリットの反面、グラウンドが狭くなるというデメリットもあります。
今後の児童数減少といったことも踏まえて、整備手法として、
①小学校の余裕教室
②学校周辺での民設民営
による設置としていますが、小学校区によっては、公募をかけても条件が合う物件の確保が難しいという事情もあります。その場合、条件を広げて再公募となりますが、それでもダメな場合は、運動場への設置、近隣の公共施設の活用も含めてあらゆる可能性を探るべきと提案。ゼロ回答ではなかったので、引き続き取り組んでいきます。
育成センターについて、手持ちの資料と実態が異なったり校区によっても状況が違ったりするので、情報をいただけると具体的な提案につながります。今回もある校区の保護者からのお声をもとに質疑しました。
ちなみに、民設民営の育成は、かって常任委員会で報告されました。そこでも、はじめるにあたり、いろいろな意見がありました。当時としては珍しかったこともあり、草津市に視察に行きました。当時、南草津駅の周辺には空き地がたくさんありましたが、昨今は電車で通ると景色が全く異なります。
当時の報告で、用地確保ができるかどうかが民設「育成」公募のポイントと書いてますが、まさにその通りになっています。視察後は市の担当者にも報告して、資料は渡して、その後に西宮市で民設民営の育成センターがスタートしました。現在では待機児童対策の有効な手法となっています。育成センターの待機児童を減らすためにといった確固たる目的を持って視察に行けば、この件に限らず視察は有効なものだと思います。
限られた財源の中、他市の事例を探すなど、考えられる限りのあらゆる手法を提案していきます。
思った以上に長くなってしまったので、
①保育所等への室内カメラの設置
②西宮市幼児教育・保育のあり方
④異次元の少子化対策が西宮市にもたらす影響
➄超過勤務時間
については次回に改めて。